The Third Time's Lucky
「瑠花、こいつボコボコにしちゃっていいよね!?」

「ええ、思う存分やっちゃってよ」

瑠花先輩がそう言うと、取り巻き達が一斉に殴りかかってきた。

「こんなところでやりたくはないけど……」

手を出してきたそっちが悪い。

「これだけあからさまに向かってこられると、遠慮なんてできませんよ」

わたしは最初に向かってきた人の拳をかわし、腕と襟をつかみ思いっ切り投げた。

その後も、向かってくる人を次々と地面に倒す。

残るは瑠花先輩だけ。

「な、何するのよ……」

「『何するの』って、それはこっちの台詞ですよ。妙な言いがかりをつけるどころか手を上げてくるなんて。当然の報いです。こっち1人に対して複数でかかってきて、しかも先輩は見てるだけ。恥ってものがないんですか?」

わたしは冷や汗を垂らしている「お嬢様」を睨みつけた。

「先輩も同じ目に遭いますか?」

北斗君が駆けつけたのは、そのときだった。

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