The Third Time's Lucky
「北斗君の仕事に影響出ないといいけど……」

いつもの帰り道、七星と狭霧は放課後デート。

白雪と2人きりになれるのは嬉しいけど、最近、七星と狭霧のデートが増えてきたのは、兄としては複雑な気分だ。

家までの道を歩いていると、白雪が溜め息混じりに呟いた。

「そんなに心配?」

「だって、北斗君、あんな顔普段見せないし……」

「白雪が気にすることじゃないよ。イメージだけで売ってるような役者にはなりたくないし、白雪を守れるならどんなことだってするよ」

主に後者のほうが、俺にとっては重要なことだ。

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