The Third Time's Lucky
「北斗君が前に言ってた『本気で言い寄る人』って、瑠花先輩のこと?」

「だけじゃないけどね。瑠花はその中でもひどいほう」

今回のことで多少は懲りてくれるといいけど……

「それから逃れるために、『フリ』をわたしに頼んだんだよね?」

「そうだよ」

「どうして、わたしを選んだの?」

少し沈んだ表情で白雪は尋ねる。

「北斗君は、わたしといて迷惑じゃない?」

まさか、白雪からそんな質問をされるなんて思わなかった。

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