The Third Time's Lucky
「昼休みに言われたこと気にしてるの?」

「そういうわけじゃないけど、またあんなことが起きたら北斗君に迷惑がかかるかもしれない……」

「ちっとも迷惑なんかじゃないよ」

白雪のことを迷惑だとか邪魔だとか、微塵も思わない。

「本当に?」

「本当に」

迷わず答えると、白雪はにっこりと笑った。

「ありがとう」

「白雪を迷惑に思うわけないよ。好きな人を守りたいと思うのは当然だから」

「えっ、それってどういう……」

「もう白雪の家の前だ。じゃあ、また」

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