The Third Time's Lucky
「ええっ!?」

「姉ちゃん、声大きすぎ……」

「そんなに驚くこと?」

「だって、北斗君が『フリ』って……」

確かに言ったはず。

「『なんで?』って姉ちゃんが聞いたからだろ?それ。俺も男だから分かるけど、決死の思いで告白したのに、受け入れるでもなく振るでもなく、あろうことかかわすなんて。そりゃ、嘘つきたくもなるよ」

『直球かわすなんて相当だよ』

水面ちゃんの言葉が思い出される。

わたしは何も言い返すことができなかった。

「でも、なんでそんな返事したの?付き合う理由なんて、『好きだから』以外ないと思うけど」

「怖かったんだもん……」

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