The Third Time's Lucky
「北斗君もあんなことしたいのかなって思ったら、怖くなって……」

「『あんなこと』って?」

「七ちゃんと狭霧がしてること……」

「何か怖いことしてるっけ?確かにわたし達は付き合ってるけど……」

目の前の2人は首をかしげている。

「春休み、七ちゃんが泊まりに来た日の夜」

その瞬間、七ちゃんも狭霧も顔を真っ赤にした。

「あ、あのとき、起きてたのか!?」

「トイレに行きたくなって部屋から出たときに……客間で寝てるはずの七ちゃんの声が聞こえてきて……」

「思わず聞き入っちゃったわけね……ったく、やっぱり聞かれてたんじゃないの、馬鹿……」

< 40 / 71 >

この作品をシェア

pagetop