The Third Time's Lucky
「俺は自分の部屋に行くよ。内容からして、男はいないほうが話しやすいだろうし」

そう言って、狭霧は出ていった。

「さて、話をまとめると、北斗が『そういうこと』をしたがってるなんて信じられなかったし、そういうことを考えてる北斗が怖かったと、そういうことね?」

「うん……」

「まあ、白雪がそう考えるのも分からなくはないけど……それは誤解だよ」

七ちゃんは諭すように、わたしの目をまっすぐ見る。

普段は年齢差なんて気にしていないけど、こういうとき、七ちゃんは「お姉ちゃん」だって感じる

「誤解?」

「そう。確かに、付き合えばいずれは通る道だけど、それがすべてじゃないよ。相手のことが好きだから体を重ね合いたいと思うけど、それが目的じゃない。北斗はただ単純に白雪のことが好きなだけだよ」

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