The Third Time's Lucky

北斗2

「なんか元気ないみたいだけど、どうしたの?」

駅前の喫茶店で岡崎さんと仕事の打ち合わせ。

ひととおり終わった後、岡崎さんは言った。

「少し自己嫌悪に陥ってます」

「白雪ちゃん関連?」

「はい……」

「白雪ちゃんとの関係に綻びが生じちゃった?」

「『好き』って言ってしまいました」

「あらあら……」

あんな風に言うつもりじゃなかったのに……

「少しでも隣にいたいからって、中途半端な関係を続けるからよ」

「言いますね……」

「『清水北斗』がウジウジしてる姿なんて見たくないもの。マネージャーとしても一ファンとしてもね」

< 43 / 71 >

この作品をシェア

pagetop