The Third Time's Lucky
「おはよう」

白雪はいつもどおりだった。

いつもどおり挨拶をして、お弁当を作ってくれて、いつもどおり一緒に学校へ行って、一緒に帰って。

でも、いつもと同じように見えるのは、本当に「見える」だけだった。

「ありがとう。今日も美味しかったよ」

いつもどおりお弁当箱を返しに行ったとき、後ろから声をかけると、白雪はビクンと体を緊張させてから振り向いた。

「ありがとう」

いつものように接したつもりだろうけど、体が小さく震えている。

あのときの言葉を意識して、動揺しているのは間違いない。

悪いと思いつつ、俺の想いに少しでも気づいて良かったとも思ってしまう。

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