The Third Time's Lucky
第3話 想いの行方は……

北斗1

『今から空き教室に来てもらえますか?』

放課後、帰る準備をしていると水面からメールが来た。

「なんで空き教室?」

「いつもの場所」は図書室のことだし、今は放課後、昼休みじゃない。

まあ、特に予定はないし、行かない理由もない。

七星に狭霧は放課後デートだし。

とりあえず、一応白雪に連絡しておこうと思ったら、その白雪からのメール。

『遅くなるので今日は先に帰ってて下さい』

「白雪も遅くなるなら、わざわざ連絡する必要もないか」

ケータイを閉じ、俺は空き教室へ向かった。

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