The Third Time's Lucky

「好きです」

突然のことで、俺は一瞬何を言われたのか認識できなかった。

「わたし、伊藤水面は清水北斗さんのことが好きです」

「それは……」

「もちろん冗談なんかじゃありませんよ」

いつも白雪をからかっているときとは違い、その目は真剣だった。

「いつから……」

「白雪に紹介されたときにほぼ一目惚れ、もう4年越しですよ」

「でも……」

「『俺を応援したのはどうしてか』ですよね」

それがもっとも知りたい。

俺は無言で頷いた。

「わたしが割り込めないくらいに2人はお似合いでしたから。好きになった瞬間に失恋が確定して、それでも北斗さんも白雪も嫌いになれなかったから、だから応援することにしたんですよ」