The Third Time's Lucky

白雪1

「水面ちゃん、北斗君とも約束があるのかな……」

水面ちゃんから「話がある」と言われ、放課後、わたしは空き教室に向かった。
中に入ろうとしたら、水面ちゃんの他に北斗君もいた。

2人は何か話している。

一瞬、入ろうとも思ったけど、もし大事な話があるなら邪魔するわけにもいかないので廊下で待つことにした。

「好きです」

その言葉が聞こえてきたのは突然だった。

周りを見回したけど、誰もいない。

「わたし、伊藤水面は清水北斗さんのことが好きです」

中にいる水面ちゃんと北斗君を除けば……

< 53 / 71 >

この作品をシェア

pagetop