The Third Time's Lucky
「本当に、北斗君と水面ちゃんはお似合いだよ」

心の動揺を抑えるようにわたしは呟く。

2人並んでいても……

街の中で手を繋いで歩いていても……

部屋の中、2人でおしゃべりしていても……

北斗君の隣に水面ちゃんがいるのを想像してみるけど、どんな場面でも絵になる2人だと思った。

「でも、そこにわたしはいない……」

嫌だ。

そう思った瞬間、わたしはドアを開けていた。

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