The Third Time's Lucky
「ダメーッ!」

わたしが叫ぶと、北斗君は驚いた様子で振り向く。

「白雪……」

「北斗君、わたしのこと好きなんでしょ!?だったら、水面ちゃんの告白断って、わたしと付き合ってよ!」

言葉が制御できずに溢れていく。

「水面ちゃんも!」

「何?」

水面ちゃんは何事もなかったかのように微笑む。

構わずわたしは続けた。

「北斗君の隣を、わたしから奪わないで!」

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