The Third Time's Lucky
「やっと、自分の気持ちに気づいたか……」

事態を把握したとき、水面ちゃんに対する申し訳なさでいっぱいになった。

「ごめん。わたし、水面ちゃんに酷いこと……」

「謝る必要なんてないよ。むしろ、ああ言わせるために呼んだんだし」

えっ……

「もしかして、あの告白ってわざと……」

「そう。白雪が聞いてるのを分かった上で言ったのよ」

「そんな……」

すべては水面ちゃんの策略だったの……

「3回目はうまくいくといいですね?北斗さん」

そうことばを残して、水面ちゃんは教室を後にした。

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