The Third Time's Lucky
「ひゃっ!」

急に白雪が悲鳴を上げる。

「ご、ごめん!」

いつの間にか制服の中に手を入れそうになっていた。

「北斗君……」

白雪は潤んだ目でこっちを見る。

「ごめん。急ぎすぎた」

「わたしは、いいよ……」

そんなことを言われても踏みとどまった、俺の理性を褒めてやりたい。

「七星に言われたこと、気にしてるの?」

「そ、そんなことないもん……」

白雪がごまかすときの常套句だ。

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