The Third Time's Lucky
「見てたよ、白雪」

席に着くとすぐ、水面ちゃんがニヤニヤしながらやって来た。

「北斗さんと手を繋ぎながらの登校」

「なっ……」

「あれから付き合うことになったんだね。おめでとう」

「あ、ありがとう」

「わたしもあんな熱い告白には憧れちゃうよ。白雪が男だったら絶対に惚れてた」

「やめてよ……」

どうしてあんなことが言えたのか、今でも不思議だ。

あんなこと二度と言えない。

もう、言うつもりもないけど……

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