The Third Time's Lucky
「そういえば、土日親いないんだ。結婚記念日だから旅行するって」

ふと、北斗君がそう言った。

「奇遇だね。うちの親も仕事でいないよ」

「それで、わたしがそっちに泊まりに行こうと思うんだけど」

「七ちゃんが?」

わたしは構わないけど……

「それじゃあ、そっちは北斗君だけで留守番なの?」

心配して聞いたら、3人とも呆れた顔をした。

「察してやれ」

「はいっ?」

「白雪には遠回しだと通じないみたいだね」

「まあ、予想はしてたけど」

「何?何のこと?」

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