Lemon tea


ほぼ毎日、夜中。
こうして家の近くの公園で顔をあわせる彼は、
うちゅうといって漢字は雨に昼ってかく。
雨が降るお昼にうまれたかららしいよ。
しゃれてるよね。


「むかつくなこのヤロ。」

「…はあ?」


いきなりきれ出したわちにびっくりするうちゅう。



***


出会いは8月、
まだまだあつかった23:30

少し涼みたいと思いつき、親の目を盗んで家を抜け出して当てもなくついたのがこの公園。
やけに広い、無駄に広い。


そんな公園にただ一人ぽつんと鎮座していたのがうちゅう。
警戒心いっぱいの目で彼を見つめていたら、差し出された飲みかけのレモンティー


「おれさまはな、うちゅう、ふりーたーってやつね、ぴちぴちの19さい。ねーそんな警戒心全開な目でみないでよーう」

「は?」

「はい、これのんでいーよ。」


意味もわからなくっておかしくなってわらっちゃった。


「わち、せり。14さいだよ…ごめんなさい。」


笑いながら自己紹介した。
それが始まり。


(それから毎日のように、
あうようになった、
メルアドもケー番も交換した

だけど、毎日のように23:30に会う。
恋仲ではないことはたしか。

彼とはいろんな話もするようになった)


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