Lemon tea


***

うちゅうとの出会いから4ヶ月ほど、いまじゃ23:30はかなりさむい


「せりさー今更だけどがっこいってるの?」


「あー…、いって…ない?」

「なにそれ…どっち!?」

「いってないっちゃいってない。いってるっちゃいってる、別室登校だったり行かなかったり」

「ふーん…、いけよーうがっこ」

「やーよ」

「いけ、青春だぜがっこは、もったいないよあと1年と4ヶ月?いや、そんなにないか、とにかくもったいない!」

長女のわちにとって、
うちゅうはお兄ちゃんのような存在になっていった。あぁあ、そんなこといわれたら行きたくなったよ。


「…じゃあ、明日いく」

「あしただけ?」

上目遣いで見つめてくるうちゅう。
っち、その手に出たか…


「明日から、毎日行くよ…」

「よし!せりいいこ!」

そういって頭をがしがしとなでる
乱暴な感じ
せっかく結った髪がぐちゃぐちゃになる

「もーやめてよっ」

「せりーいいこー!」



23:30
夜中の公園
親の目をぬすんでここにいることは
ものすごくたのしい。



さむいけど




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