コトノハ 〜この気持ち、何て言うの〜





結局、
レイスと一緒に寝ることになってしまったんだけど…。


やっぱり恥ずかしすぎるよぉ〜。


レイスは男の人で、
わたしは女の人で、
普通は一緒に寝るのって、
家族か恋人どうしだけだから…。


って、
わたしが意識しすぎてるだけなのかなぁ?


だって、
恋愛経験のほとんど無いわたしにとっては、
男の人といるってだけでドキドキするんだもん。


レイスって芸能人並に格好いいし、
そんな人と一緒に寝てるだなんて…!


どうしよう…。


心臓はうるさいし、
顔はきっと真っ赤だし、
レイスに絶対悟られないようにしないと!


…もうレイスは寝たかな?


寝たよね…、
レイスはきっとわたしのこと意識なんてしてないんだもん…。


自分から…こんなこと言うんだから。



あ〜あ、
今日は絶対眠れないんだぁ…。







やった!


チカと一緒にいられる!


…なんて思ってた。


いや、
今ももちろん思ってるんだけど、
俺は大変なことに気づいたんだ。


――ドキドキしすぎて寝られない…。


ホントはずっと見てよう、って思ってたのに、
俺は今、
チカに背を向けているんだ。


近くにいるっていうだけで胸がきゅってなるのに…!


チカをみてたらきっと心臓がつぶれてしまうんだ!



チカが少し動くだけでも俺の心臓が跳ねるのが分かる。



目をぎゅっと無理矢理閉じてみる。


視界は真っ暗になったけど、
逆にチカの呼吸の音や、
ベッドがきしむ音がやけに大きく感じられて…。



…あぁ、明日はきっと寝不足だ。


< 22 / 47 >

この作品をシェア

pagetop