コトノハ 〜この気持ち、何て言うの〜
*
結局、
レイスと一緒に寝ることになってしまったんだけど…。
やっぱり恥ずかしすぎるよぉ〜。
レイスは男の人で、
わたしは女の人で、
普通は一緒に寝るのって、
家族か恋人どうしだけだから…。
って、
わたしが意識しすぎてるだけなのかなぁ?
だって、
恋愛経験のほとんど無いわたしにとっては、
男の人といるってだけでドキドキするんだもん。
レイスって芸能人並に格好いいし、
そんな人と一緒に寝てるだなんて…!
どうしよう…。
心臓はうるさいし、
顔はきっと真っ赤だし、
レイスに絶対悟られないようにしないと!
…もうレイスは寝たかな?
寝たよね…、
レイスはきっとわたしのこと意識なんてしてないんだもん…。
自分から…こんなこと言うんだから。
あ〜あ、
今日は絶対眠れないんだぁ…。
*
やった!
チカと一緒にいられる!
…なんて思ってた。
いや、
今ももちろん思ってるんだけど、
俺は大変なことに気づいたんだ。
――ドキドキしすぎて寝られない…。
ホントはずっと見てよう、って思ってたのに、
俺は今、
チカに背を向けているんだ。
近くにいるっていうだけで胸がきゅってなるのに…!
チカをみてたらきっと心臓がつぶれてしまうんだ!
チカが少し動くだけでも俺の心臓が跳ねるのが分かる。
目をぎゅっと無理矢理閉じてみる。
視界は真っ暗になったけど、
逆にチカの呼吸の音や、
ベッドがきしむ音がやけに大きく感じられて…。
…あぁ、明日はきっと寝不足だ。