コトノハ 〜この気持ち、何て言うの〜



今、
わたしとレイスは、
いつも通り寝る時間です。


でも…、
今日はずっとレイスに抱き留められてます…。


しかも、
向かい合ってる…。


恥ずかしすぎるぅ~!


「チカぁ、…好き。」


どうしてレイスはそんなにまっすぐ目を見て言えるのか不思議。


「わたしも…好きっ。」


わたしは無理っ!


レイスの目を見るだけで、
顔が熱くなっちゃう。


「ずっと好きだった。」


『両思い』って言うのかな…?


すごぉい。


少女漫画みたいだな…。


「ずっと好きでいる。」


「レイスっ。」


少しだけレイスが抱きしめる力が強くなった。


「好きなんだっ♪」


あれ…?


なんか、
語尾に音符がついた?


「レイス…?」


もうそろそろ…告白は良いと思うんだけど?


「チカ、いっぱい好きっていっていいよな?」


「え?」


そんな笑顔で言われると断りづらいんだけど…。


「いっぱい。

 チカが絶対忘れないくらい。」


「忘れないよぉ。」


もう十分。

伝わったから…。


「じゃ~あ~、俺が満足するまで!」


「え…。」


すっごいテンション高いし…、
なぜか今までで一番楽しそうなんだけど…。


でも…、
なんかかわいいなぁって思っちゃうんだけど…。


「今まで言えなかった分全部、言ってやるよ。」


「あの…?」


声のトーンが変わった!!


いきなりそんなかっこよく言われても…。


ドキドキするばっかり…!


「朝までかかっちゃうかもな…。

 明日寝不足になるなぁ。」


寝不足になるって分かってるなら、言わなければいいのに…。


というより、言わないでください…。


そんなことしたら、朝まで心臓がもたないです。


「…冗談…でしょ?」


恐る恐る聞いてみた。


そしたら、
ニヤって笑ったぁ…!


嫌な予感っ。


「チカ、寝かさないから。」


「えぇっ!?」


耳元は反則だッ!

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