コトノハ 〜この気持ち、何て言うの〜


なんだかんだで、
お昼の時間になりそうです。


これから、
恒例のアレが始まるんだ。



「みなさ~ん!

 お昼は何にしますか~?」


レイスが宣伝・広告部のオフィスで手を挙げて叫んだ。


「レイス!俺『ピザウィーク』のシーフード。」


「わたし、『ミドミド』のナポリタン。」


「わたしは『うな亭』のうな重松!」


「俺は『オール丼』の牛丼特盛りでたのむ」


「わたしは…」


「俺、…」


「わたしはねぇ、…」


レイスが言った途端に、
みんなからお昼の注文を口々に叫ぶ。


多分…みんな同時。


ちなみにわたしは『おそば』。


「了解しました!」


レイスはすべてをメモも取らずに聞いて、
すぐに注文を取りに出て行った。



「…レイス君すごいねぇ!

 聖徳太子かっ!ってね。」


「ほんと。ものすごい記憶力。」


「雑用の鏡だね。」


「ははは…。」


レイスって変な仕事してるなぁ…。






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