コトノハ 〜この気持ち、何て言うの〜
「そこに、座っててね。」


俺は彼女の言うとおりに、
座った。


そこで彼女が部屋から出ようとした。


「あっ!!」


「はい。」


「名前は…?
 
 キミの。」


「あ。
 
 …智香です。

 水野智香。」


「チカ。」


「毛布、持ってくるね。」


「あ・・・。」


俺が人になってからは、
初めてチカが離れていった。


何故か、
胸が締められる感じがした。


二度と会えなくなったら…?
< 9 / 47 >

この作品をシェア

pagetop