ハタチの初恋
「あのね今日来てくれてありがとう。自分の事ちゃんといいます」「ちゃんと聞くよ」ふぅと息を吸って深呼吸自分の心を落ち着つかせた。「あの私去年の中三まで男の子だったんです。女の子になったのは高校からです」「えっ!?ん?」ってお兄さんそうだよねわかんないよね。でもその事を言えた事でホッとして涙が出てきた。人に話した事なかったから。涙出てるの気づいたみたいで頭ポンポンってやってくれてた。素で優しいんだこの人。心の中案外正常心だったのかも。「私生まれた時体男の子だったんです。名前も男の子の名前で正雄って、物心ついた時から私は心は女の子だったんです。だからわかりやすい言うと性同一性障害ってわかります?母以外誰にも言った事ないんです。」「わかるよ。」まだ涙の私に頭なでなでしてくれてる。「そうなんだぁ。今まで苦しかったでしょ大丈夫だよいっぱい泣きたいなら泣きな」とお兄さん私の頭を胸に近づけてくれた。もうそれからは糸が切れた様にわんわん泣きだしたとまらなかった。「よしよしっ」頭をなでてくれるそれに余計にホッとしてまた泣きだしてしまう。
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