Do it like a dream
2
俺は、健(15)。
今、少しの疑問を感じずにはいられない。
何が悲しくて、朝からこんなに走らなければいけないんだ…。
「ちょっと~健ちゃん、SHR間に合わないじゃ~ん!
も~朝から”変な話”するから!健ちゃんのせいだかんねっ」
幼馴染の長 奈々にせかされて、足を速める。
中3になって部活を引退してからというもの、全く運動をしていなかった俺の体は、なまりになまっている。
「おいコラッ。
あのことは言わない約束だろっ!しかも、お前が途中でコンビニに寄って、お菓子なんか買うからだろーっ!
遅刻は俺のせいじゃねーっっ」
俺らはばたばたと階段を駆け上がっていった。