罪と罰と恋と…


少し離れた繁華街のざわめきも消えかけた頃…



ドアがガチャっ…と鈍い音をたてて開き、冴子が顔を出した。






キレたいつもの顔付きが、さらにその夜は明らかに厳しさを増していた。




冴子の目はそれから起こる惨劇を予感させた。



眉間にしわを寄せ低い声で



「入りたいんでしょさっさと入れば」



と言ってまた一人でさっさと部屋に戻り布団に入った。




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