罪と罰と恋と…
と俺がタバコを出しながら答えると真琴は、自分が言った言葉を後悔するように
「ゴメンね…変なこと聞いて」と謝ってきた。
「じゃ、マア兄でいいね」
「マアニイ」
「政樹だからマア、オヤジだけどらしくないから兄でマア兄…ダメ」
「いいよ。君がいいように呼んで。」
「じゃ決まりアタシは真琴って呼んでよ。「君」は嫌ねっ」
「分かったよ、真琴。」
と俺がさすがに恥ずかしそうに言うと真琴は
「何でそんな小さな声でマコト」
と俺の顔に彼女の顔を近付けて言った。