罪と罰と恋と…


そしていつも決まって真琴は


「一緒に傘に入れて」


と言って俺のオンボロのいくつも穴が開いた傘に潜りこんでくる。



「自分の傘がいいと思うぞ。だって俺の傘…穴空いてるから雨漏りするし。」


と言っているとポタっと真琴の黒髪の上に2、3滴雨の雫が漏れ落ちた。




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