罪と罰と恋と…
「冴子〜」
そう叫びながら1時間程探しても冴子はいなかった。
これだけ探してもいないということは、ひょっとしたらホテルに戻っているかもと思いホテルに戻ってみた。
ホテルの部屋のカードキーを差し込みドアを開けると、冴子はベッドに座っていて…
俺がドアを開けても振り向くことなく背中を俺に向けたまま声を出すこともなかった。
俺はホッとしたこともあったがその反面…
ーーふざけるな俺がどんな思いで探してたかお前に分かるんか〜
と心では叫んでいたがこれ以上揉める事は嫌で「お帰り。」と心にもないことを言い
冴子とは反対側のベッドにもたれ床の上に座りタバコに火をつけた。