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帰り道、夏未は突然立ち止まり枯れ葉を俺に手渡した。

「なに?」


「さっきの絵」


「うん」


「吹き飛ばしされそうな枯れ葉」


「うん。しがみついてたね」



「でも吹き飛ばされたよ。その枯れ葉」


俺は枯れ葉をぎゅっと握った。


「苦しい…」

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