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部屋に入るなり俺は万里を抱きしめた。


「則洋っ、ちょっと」


万里は驚いた顔をして俺から離れようとした。


「好きだよ」


簡単に言える。
嘘じゃないから。


「…うん、でも待って」


万里は苦笑い。


上着を脱いでハンガーに掛けている。


几帳面なとこあるな。どうでもいいが。

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