死言数
走った。会社では、ヒールのないサンダルに履き替えている。それが功を奏した。ヒールの時とは比べものにならないくらいの速度で、明菜はオフィス街を駆け抜けた。
黄色の看板が見えてきた。会社からは遠いので、たまにしか来ないコンビニの看板だ。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・。」
息づかいが荒い。
その状態で、コンビニの中に入っていった。
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