死言数
「ホント、あいつ、ムカつくよね?」
明菜に声をかけてきたのは、隣の席に座っている美保だ。いつも美保も部長の被害に遭っている。
「ねっ・・・。」
返事はしたものの、明菜は美保の事が嫌いだった。美保の容姿はよく見ても中の下だ。そんな美保が、自分と対等に話すと言うのが我慢ならなかった。
「手伝うよ。」
美保が言った。
「ありがとう。」
とりあえず手伝ってもらう。明菜は要領が良かった。
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