死言数
「あゆみ、見たよ。あれ・・・。すごくない?」
「でしょ?だから、言ったじゃん。」
屈託のない笑顔で笑いながら、女子高生達は電車に乗ってきた。
「でもさ、あんなの本当になったら、マジ怖いよね。」
「あり得ないって。今時、メールでしょ。手紙なんて見ないもん。」
「だよね。それに手紙と一緒にお金が入っているって、そんな都合のいい話あるわけないって・・・。」
ここまで聞いて、明菜の鼓動は早まった。今、まさに自分が経験している事だ。それを女子高生達は話している。それもこの間、呪い屋とか言う店の話をしていた娘達だ。明菜は二人の会話が気になって仕方がない。
<これって・・・。>
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