雨上がりの月夜に
そうこうしている内に7年の月日が流れた。

私は相変わらず仕事に馴染めないもののどうにかこなしていた。

そんな時だった。

支配人から声がかかったのは。

何事かと思い、支配人の元に向かった。

「なんでしょうか?」

「いや、実はね…。」

話の内容は本社へ出向して欲しい、と言うものだった。

本社は実家から車で1時間30分くらいの所にある。

そこで寮に住みながら仕事をして欲しい、という事だった。
「もう向こうには話しは着けある。返事は3日間迄待つよ。」
「急な話しなので家族と相談します。」

私は即答せず、退室した。
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