雨上がりの月夜に
出向先は本社ではなく、その子会社の事務だった。

営業ではないことにホッとしたと同時に、戻ったら又営業をやらされるのは御免だと感じた。

2年間事務をした後では営業の感覚も鈍ってしまうだろうし、精神的にも苦痛だ。

そんな気構えでいい仕事が出来る訳がない。

仕事の内容は変われど、仕事ぶりは一向に向上しなかった。
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