後輩から恋人へ
次の日

学校でばったりじゃに君に会ってしまった

いつもあたしから手を振るから
この日も手を振ろうと、右手を上げようとした

その時







「あいつ、好きな人いるんだよ」





小姓の言葉を思い出した


・・・そうだよね


好きな人、いるんだよね



あたしは、挙げかけた右手を
気づけば降ろしていた





じゃに君と目が遭う
だけど、すぐ反らしてしまった








好きな人居るから・・・・・














・・・・・あたしが,からかうと
迷惑だから・・・・・





あたしはこの日からあまり
手を振らなくなった
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