後輩から恋人へ
「あ-。ゆりあじゃん-。じゃに君と帰るんじゃなかったの-?」


「いや-、それが、待ち合わせ場所に来なくって…」

「まぢかあ。残念だね-」

「しかも、お母様に携帯バレちゃったょー。絶対怒られる…」

「だぶるドンマイじゃん…」

「はぁ~」





絵を書く気分にもなれず
水道のふちに飛び乗り窓を覗く



その窓からは校門が見える


すると、一人の男子生徒が帰ろうとしてるのが見えた

携帯をいじっている







あっ

じゃに君だっ



あたしは急いで
水道から飛び下り、バックの中から携帯を取り出した




じゃに君からメールが来てた




「今、どこ?」

「美術室。携帯ばれた-」




すこしたって、メールが来た


「まじで?今いくから、待ってて」








ガラッ



じゃに君が入ってきた




「何バレてんだよ-」

「ごめん-」


あたしは、結城の隣に座った

じゃに君も、その隣に座った



「…」




そう言えば、あたしじゃに君とまともに喋った事ないんだ…



何話せば良いんだろう




あたしは、結城と彫刻をする事にした



じゃに君は、あたしのタオルで遊んでいる




すると、



バシッ




イキなりタオルで殴られた



「痛っ。何-!?」

バシッ

「痛いって!!」


むかついたから
あたしは、彫刻の粉を振り撒いた


「何すんだよ!」


「やめてよ」



むかついたけど
でも楽しい!





遊んでるうちに緊張も解けて
普通に話せるようになった
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