後輩から恋人へ
やっと分かった
修了式の日の朝



あたしは大抵遅刻ギリギリに学校に着く

この日もチャイムの音と同時に門を通った


教室に行くと、もう皆は移動した後のようだ
誰もいない

足早に体育館に向かう


体育館では蒸し暑い中、全校生徒がきちっと並んでいた


こんな時でさえ
好きな人の事を探してしまう自分がいた


いや、こんな時しか学校で会えないのだ



じゃに君を見付けると少し照れてしまい
体育座りの膝に顔をうずめた

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