後輩から恋人へ
バスに揺られて
1時間経たない内に

目的地に着いた


雨は降って居なかったが

湿気がすごかった


じゃに君は急にテンションが上がり

スキップしながら門に向かう



おばさんや、子供や、同年代のカップルに
じろじろ見られているのに気付き


あたしは少しはなれて
他人のフリをして歩いた



しかしそんな事は無駄だと言う様に
じゃに君はあたしに駆け寄り

「見て!シンデレラ城デケー!」

そかなんとか言って
また走って門に向かって行った


そんな姿を見て
あたしは恥ずかしいを通り越して
すごく可笑しかった


大声で笑って追いかけたい所だが
やっぱりそれは出来なくて


ニヤニヤしながら
やや足早に後を着いていった


今思うとあたしの行動も不審だけど

その時は楽しくて
そんな事気付かなかった



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