歩き続けて
『もしもし?』

『もしもし?誠くん?私よ、美咲!今大丈夫?』

『あぁ、大丈夫だよ。どうしたの?なんか久しぶりだね』

『いや、そんな大した用がある訳じゃないのよ。ただ、今日は終業式だったから学校がいつもより早く終わって。時間があるから……誠くんに会いたいなぁ、って。ダメかな?今日も忙しい?』

美咲は現役で高校の教師をしている。終業式、ということは冬休みか。

僕も会いたい、すごく。

『もちろん大丈夫だよ。今日はたまたま早番なんだ。4時には出られる。』

『そっかぁ。嬉しい!最近どっちも忙しくて会えないよね。じゃあ、5時に駅ね。』

美咲の嬉しそうな声が聞こえる

『分かったよ!すぐ行くよ!』

僕はすぐに良の元へ向かった。
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