また逢えるなんて。

「いやーでもまさかかんちゃんだったなんてね~! 全然分からなかった」

教室に戻る途中、萩香が言った。

「ていうか、かんちゃん変わったよね」
「ったりめーだろ、幼稚園の時から変わってなかったらどーすんだよ」
「ううん、私が言ったのは何というか雰囲気? かわいいイメージだったかんちゃんが、すっかり男っぽくなっちゃって」

「そーか?」
「そーだよ! 背もおっきいし」
何センチあるの、と訊こうとしたけど、
「今178ある」
と和馬が先に言ったので訊かなかった。
「178!? でかっ!!!」

幼いころ、常に萩香の目線に和馬の頭があったのですごく意外だった。

「しゅーちゃんは?」

「155……」

びっくりした。あのかんちゃんと、23センチも差があったなんて。




< 7 / 19 >

この作品をシェア

pagetop