≪短≫コンクリートの上で
「聞く?」






誠は自分のヘッドフォンの片方を私に渡してきた。





『うん。』





右耳から聞こえてくる音楽。






それはHYのcanvasだった。







私の好きな歌。





失恋した男の人の想いをうたった歌。








そしてくっつきそうな肩から感じる誠の温もり・・・。










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