≪短≫コンクリートの上で
そしてしばらく経った。






『もう夏休みが終わるな・・・。』





本屋に行ったとき店頭にある雑誌の秋特集を見てふと思った。






夏休み前からずっと玲に会ってない・・・。





学校ですれ違うこともあったけどその場からいつも逃げた。





そのたびに俺の胸に痛みが走る。






夏休みに彩芽の家族と俺の家族で食事をして結婚についての話をしてたけど俺にとっては人事だった。









「恵美のおノロケはもう聞きたくない~!!」





ーー!!ーー





玲の声がした。




声がした方を見るとファッション雑誌のところに髪が少し伸びた玲とそのダチがいた。








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