≪短≫コンクリートの上で
そして食事の時、俺は意を決して親父に言った。






『彩芽と別れたい。』





一瞬時間が止まったようだった。





「どうした?」





『俺・・・すっごい好きな奴がいる。もうそいつしか想えない。』






親父の顔色を伺うわけでもなく、俺は本当の気持ちを言った。






『彩芽の会社と契約を切った分の損害は俺が跡継いた時取り戻すから!!』






俺は頭を下げた。





「お前が幸せになればいい。」




「そうよ、好きな人と結ばれるのが1番よ。」





親父・・・お袋・・・。











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