とある少女の猶予期間
君が果てまで堕ちるのならば、
私も一緒に堕ちましょう。
赤い羽では飛べぬのならば、
抗うことはやめましょう。
あの時伝えていたのなら、
何かが変わっていたのだろうか。
ううん、そんな理屈は要らない。
猶予期間は終わるのだ。
見上げた月は、綺麗だった。
醜いほどに、美しかった。
さぁ、鮮血に濡れましょう。
狂いに狂って、伝えましょう。
「愛してる」、と伝えましょう。
―End―