黒い夢
「いやいや、幻覚じゃねぇし!!冗談やめろよ!オレのことちゃんと見えてんだろ、トオル!!」

オレは叫んだ。

そのくらい必死だった。


「勇一・・・ホントにお前か?」

トオルがオレに聞く。

「・・・そうだよ、勇一だ」

オレはしっかりと答える。

トオルはしばらく黙り込んでいた。

日下部もいつの間にか、オレ達のそばからいなくなっていた。
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