黒い夢
「・・・でもさ、死んだら成仏するだろ?何でオレここにいるんだ?」

今までそんなことは頭になかった。

でもオレはもう死んでる。

ここにいたらおかしい。



「・・・何か未練でもあるんじゃないのか?」

トオルが真剣な顔で言った。


未練・・・・?

そんなものあったか?


「うーん・・・。正直、死んだ日あたりのこと覚えてないんだよな・・・」

「・・・そっか。じゃオレ、お前が成仏できるように協力するよ」

トオルが優しく微笑んだ。

「トオル・・・・」

友情っていいなぁ・・・

オレはトオルの言葉に泣きそうになってしまった・・・
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