黒い夢
10分休みの教室は、ひっそりしていた。

いつも騒がしいのに・・・みんな少しは悲しんでくれてるのか・・・

ヤバイ、また泣きそうだ。


目に涙を浮かべていると、1人席に着いて俯く、さやの姿が目に入った。


「さや・・・まだ元気ないね」

ぼそぼそと教室の隅で話す女子達がいた。

オレはその女子達のそばに近寄った。

「そりゃそうでしょ〜。だって勇一とトオルが・・・・・」

キーンコーンカーンコーン・・・

そこでチャイムが鳴り、女子達はあわてて席に着く。


オレとトオルが・・・?

何なんだ・・・?



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